[専門用語]
Q．「アウトオブプレー」とは何ですか？
A．ボールがフィールドの外に出たり、主審が笛を吹いてプレーを停止した時の状態のこと。この時に選手がボールを手で触ってもハンドにはなりません。正確には「ボールアウトオブプレー」といいます。
Q．「インプレー」とは何ですか？
A．ボールがフィールド内にある、プレー中の状態のこと。ボールが偶然コーナーフラッグに当たってフィールド側に戻ってきた場合はインプレーのため、ボールを手で触るとハンドの反則になります。また、スローインで投げたボールがフィールド内に入らず、そのままフィールド外に出たままだとインプレーにならず、同じ位置から再度スローインを投げます。正確には「ボールインプレー」といいます。
Q．「前審(まえしん)」「後審(あとしん)」とは何ですか？
A．通常、審判は自チーム以外のゲームを担当しますが、自チームの前のゲームで審判を担当することを「前審」、自チームの後のゲームで審判を担当することを「後審」と言います。コーチ兼審判の場合、直後のゲームで後審の時は審判打ち合わせのためにゲーム中にベンチを抜けないといけません。
Q．「ドロップボール」とは何ですか？
A．選手の怪我などで主審が笛を吹いてプレーを停止した場合、ドロップボールでプレーを再開します。主審はプレーを停止した地点でボールを有していたチームの任意の選手1名のみをそばに立たせ、腰の高さの辺りからボールを地面に落として地面に落ちたら選手はボールに触れます。ゴールキーパーがボールを保持している時にプレーを停止した場合、キーパーにボールを渡すのではく、キーパーのそばでボールをドロップし、キーパーはドロップされたボールをキャッチしてプレーを再開します。
Q．「KickOff(キックオフ)」とは何ですか？
A．サッカーの試合を開始すること。または、審判資格の登録や講習の申し込みができる、日本サッカー協会(JFA)が運営するWebサイトまたはアプリのこと。
Q．レフリーとは誰のことを指すのですか？
A．主審のことです。
Q．アシスタントレフリーとは誰のことを指すのですか？
A．副審のことです。
Q．「ゴールライン」と「タッチライン」が、どっちがどっちか分かりません。
A．ゴールと水平に引かれているのがゴールラインです。長いほうがタッチラインで、短いほうがゴールラインです。
Q．「ゴールエリア」と「ペナルティエリア」の区別が分かりません。
A．狭いほうがゴールエリア、広いほうがペナルティエリアです。ゴールキックはゴールエリア内から蹴らなければなりません。
Q．ペナルティアークとは何ですか？
A．ペナルティエリアの外側に書く楕円のことです。ラインを引く時に描き忘れがち。
[参考] JFA.jp(https://www.jfa.jp/rule/) 「サッカーを知ろう！」より引用
Q．セレモニーとは何ですか？
A．ゲーム開始時、主審、副審、選手が一列に整列し、主審の笛の合図でベンチ側に向いて一礼、その後反対側を向いて一礼します。
Q．「ヨウコウ」とは何ですか？
A．大会要項のこと。各大会の規則や運営ルール、主催者連絡先について記載してある書類のこと。
[副審]
Q．「A1」(エーワン)、「A2」(エーツー)とは何ですか？
A．タッチライン上に対角に配置される2名の副審それぞれの呼称で、両チームのベンチが並んでいる側が「A1」、反対側が「A2」です。A1はセンターサークルから両チームのベンチの並んでいる側を見て左側に立ちます。A2はその対角です。
Q．「かき出し」とは何ですか？
A．ボールが完全にゴール内に入り得点と認められる状態になった後で、キーパーがゴールの外にボールをはじき出すことを言います。ボールが一瞬しかゴール内に入っていないため、主審からはゴールが入ったか判別できないことがあります。その場合、副審が真横から見てゴールに入ったかどうか判定します。副審が真横から見て得点と認められるのに主審がそれに気づかず試合を続行している場合、遠慮せず主審にゴールが入ったことを知らせましょう。知らせ方については、審判打ち合わせで決めた方法によります。
Q．「ラインキープ」とは何ですか？
A．副審はゲーム中、基本的にタッチライン上でずっとオフサイドラインの延長線上に立っている必要があります。このことをラインキープと言います。副審は、雨が降ろうが槍が降ろうがラインキープをやめてはいけません(詳しくは、「おれがオフサイドラインだ！」 (※編集中)のページを参照)。ラインキープしている副審に対しては、ベンチも応援席も文句は言えません。なぜなら、ラインキープをしている限り副審が誰よりも一番近くで正しい位置でオフサイドを監視しているからです。副審よりも遠くからしか見えないベンチや応援席にいる人が、副審より正確なジャッジをできるはずがありませんよね・・？副審をやっていて、内心「う、今の微妙だったな・・」「やべ、ミスジャッジだったかな？」と思う場面はどうしてもあります。そういう時もラインキープをしていれば、「俺が一番近くで見ているんだから自分のジャッジが正しいはず」と割り切れますし、実際問題ベンチや応援席も「今の微妙だったけど、この副審はラインキープしてるから間違いないだろう」と考えます。
ラインキープは体力的にしんどくて大変ですが、副審として絶対必須のものです。体力に自信が無い、という方は、「体力作り・トレーニング」 のページを参考にしてください。
Q．「近いサイド」「遠いサイド」とは何ですか？
A．審判打ち合わせで、副審が主審から「ファウルスローの判定は、近いサイドのみ監視をお願いします。スローインの判定は、遠いサイドも一応見てください。判定が異なる場合は主審に合わせてください」と指示されることがあります。「近いサイド」というのは、長いタッチラインのうち副審が立っている側の陣地の半分のことで、要するに「副審に近いほうはそっちのジャッジに任せるからヨロシク」という意味です。
Q．副審はボールがゴールラインを割った時、ゴールラインまで走っていかないといけないのですか？
A．はい、ゴールキックかコーナーキックかを示すためにはボールがゴールラインを割っている必要がありますが、シュートがゴールを大きく外れて誰がどう見ても明らかにゴールラインを割っている場合でも、副審は確実にボールが外に出たことを確認したことを示すために、ゴールラインまで走り切ってからゴールキックかコーナーキックかフラッグで示す必要があります。中々しんどいですが、ラインキープと同じでこれがきちんとできている副審はベンチや応援席から一目置かれます。
Q．ゴールにボールが入り得点が認められる場合、副審はどのような動作をすればいいのですか？
A．ゴールが入ると、主審が得点を認める最終確認として、副審に「いま間違いなく入ったよね？反則無いよね？」という意味でアイコンタクトを送ってきますので、そこで視線を合わせて少し頷いてから、フラッグを身体に沿って持ち、タッチライン沿いをセンターライン方面に軽くダッシュ(ショートラン)してカードに得点を記録して、オフサイドラインに戻ります。
[参考] 副審のゴールインのシグナル
Q．副審はどちらの手でフラッグを持てばいいのですか？
A．基本的に、フラッグは主審から見えるようにフィールド側の手で保持し、フラッグアップは右手で行います。オフサイドの場合、オフサイドポジションに選手が存在する時点であらかじめフラッグを右手に持ち替えて「触るか～？触るか～？」と心の中でフラッグアップの準備をしておき、オフサイドポジションの選手がプレーに関わりオフサイドが確定した時点でフラッグを上げます。主審(とベンチと応援席)がフラッグアップに気づくよう注意を引くため、手首のスナップをきかせて「バサッ！」と大きな音が出るように思いっきり上に振ります。一方で右手でフラッグアップの準備をしていて、オフサイドポジションに位置していた選手がオンサイドになった場合、フラッグを元の左手に持ち直します。デキる主審は、オフサイドになる前から副審がどちらの手でフラッグを持っているか横目で見ていて、右手で持っていると「次オフサイド来るかもな」と心の準備をしています。
Q．副審は後半開始前もゴールネットの確認をしないといけないのですか？
A．前半のプレーでゴールネットが破れてしまうことも無くはないので、後半開始時も確認したほうが無難です。隙間ができている場合、主審に申告して会場主管の担当者に補修してもらいます。
Q．ゴールキック時、副審は何をすればいいですか？
A．ボールがゴールエリア内に置かれていることを確認します。ゴールエリア内に置かれていないのにキックをしようとしている場合や、キックをしてしまった場合、フラッグアップして主審にそのことを知らせ、ボールをゴールエリア内に置いて再度ゴールキックを行います。また、ゴールキックを蹴った選手が誰にも触れず再度ボールに触れた場合は相手チームの間接フリーキックになります。
Q．コーナーキック時、副審は何をすればいいですか？
A．ボールがコーナーエリア内に置かれていること(ボールがコーナーエリアのライン上にかかっていればOK)を確認し、蹴られたボールがゴールラインを割るか、ゴールに入るかを確認します。また、コーナーキックを蹴った選手が誰にも触れず再度ボールに触れた場合は相手チームの間接フリーキックになります。蹴られたボールに誰かが触れた時点でオフサイドポジションが発生するため(CKを蹴った時点ではオフサイドはありません)、オフサイドポジションに選手がいないかどうかを確認し、その選手がプレーに関与した場合はオフサイドを取ります。よくあるのが、コーナーキックを蹴った選手がそのままコーナーエリア付近に居残ってオフサイドポジションに位置してしまい、パスが来てオフサイドになるケースです。
[オフサイド]
Q．オフサイドポジションに複数の選手がいる場合、オフサイド対象になるのはどの選手ですか？
A．全員がオフサイド対象になります。オフサイドポジションに位置する複数人の選手のうちの誰かがプレーに関わった時点で、オフサイドが成立します。
Q．守備側選手の後ろから2人目よりも前にボールがある場合(キーパーと1対1の状況)、オフサイドラインはどこになりますか？
A．ボールの位置がオフサイドラインになります。この場合、ボールより前に位置している選手はオフサイドの対象になります。
Q．ゴールポストやキーパーに当たって跳ね返ったボールにオフサイドポジションの選手が触れた場合、どうなりますか？
A．オフサイドが成立します。
Q．ゴールキックはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象になりません。フィールド外にボールが出た状態からの再開時(キックオフ、コーナーキック、スローイン)は、オフサイド対象外です。
Q．パントキックはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象です。(フィールド外にボールが出ていないため)
Q．コーナーキックはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象になりません。コーナーエリアはゴールラインと接しているので、前方にスペースが無く、オフサイドエリアが存在し得ないためです。フィールド外にボールが出た状態からの再開時(キックオフ、コーナーキック、スローイン)は、オフサイド対象外です。コーナーキックが蹴られていずれかの選手がボールに触った時点から、オフサイドエリアが発生しますので、その時点でオフサイドエリアにいる選手が次のプレーに関わった場合、オフサイドの対象となります。
Q．直接フリーキックはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象です。(フィールド外にボールが出ていないため)
Q．間接フリーキックはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象です。(フィールド外にボールが出ていないため)
Q．スローインはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象になりません。フィールド外にボールが出た状態からの再開時(キックオフ、コーナーキック、スローイン)は、オフサイド対象外です。
Q．PKはオフサイドの対象になるのですか？
A．対象になりません。PKの時はボールを置くペナルティマークの延長線上がオフサイドラインになりますが、キッカー以外の選手はペナルティマークの延長線上より後方かつペナルティエリアの外にいなければならず、オフサイドポジションにいることが不可能なためです。
Q．守備側の後方から2人目の選手が相手陣地にいる場合、オフサイドラインはどこになりますか。
A．ハーフラインがオフサイドラインになります。フィールドの半分、守備側陣地の全てがオフサイドエリアになります。
Q．オフサイドを取ったのに主審が気づいてくれません。どうすればいいですか？
A．フラッグを挙げたまま、レフリーが気づくまで「レフリー！」と主審に呼び掛け続けてください。主審がこちらに気づいてジェスチャーでフラッグを下ろすことを指示した場合以外、絶対にフラッグを下ろしてはいけません。フラッグアップに気付かないのは主審の責任なので、そのままゲームが進行してしまっても問題ありません。
Q．オフサイドフラッグを上げるタイミングはいつですか？
A．原則、オフサイドポジションにいる選手がプレーにかかわった瞬間にフラッグを上げます。但し、相手ゴールの前にロングパスが出てオフサイドポジションの選手がボールを追って走っている場合、クリアしようとするキーパーと衝突して双方怪我をする恐れがあるため、ボールを追う意思があると判断した時点で即フラッグアップします。自分がオフサイドと気付いてボールを追わない場合、オフサイドを取る必要はありません。
[第4の審判]
Q．「4審(よんしん)」「4th(フォース)」とは何ですか？
A．第4の審判のこと。両チームのベンチの中間に設置された椅子に座って、交代選手の確認や用具チェック、ベンチコントロールを担当します。予備のボールを保持して、ボールが破損したりフィールド外の遠くに飛んで行ってしまった場合、主審の指示でボールを出します。また、ゲーム終了1分前に立ち上がって主審に合図を送り、アディショナルタイムの有無を確認します。アディショナルタイムがある場合、その時点で得点が少ないチームへ先に時間を伝えます。主審や副審に怪我などのアクシデントがあった場合、代わりに対応します。4審はずっと座っていて寒いので、冬は審判服の上にアウターを着ることができます。
Q．「ベンチコントロール」とは何ですか？
A．第4の審判の仕事の1つです。ベンチに入れるコーチ人数は通常3人ですが、同時に複数のコーチがフィールドに指示を出すことはできず、1人ずつしか指示は出せません。同時に複数人のコーチが指示を出している場合や、コーチングエリアからはみ出して指示を出している場合は、4審が注意します。また、控えの選手はビブスを着用する必要がありますので、着用を忘れている選手がいる場合は声掛けします。また、コロナ対策として大会要項でコーチや控えの選手にベンチでのマスク着用が義務付けられている場合、大会要項に従いマスクを着用するように促します。
[フリーキック]
Q．直接フリーキックになる場合と間接フリーキックになる場合はどう違うのですか？
A．直接フリーキックは重大な反則(ハンドや身体的接触により相手のプレーを邪魔する etc)、間接フリーキックは軽めの反則(オフサイドや、争点でない場所での相手選手の進行妨害、キーパーが手や腕で6秒以上ボールを保持する、手や腕でボールを保持しているキーパーからボールを奪う etc)に適用されます。
Q．フリーキックの時、キッカーはレフリーが笛を吹くまでボールを蹴ってはいけないのですか？
A．ファウルがあった場合、レフリーが笛を吹いた時点でアウトオブプレーになります。その後、キッカーがボールを蹴った時点でインプレーになりますが、キッカーはレフリーの笛を待たずにボールを蹴って構いません(スローイン、コーナーキック、ゴールキックと同じ)。クイックリスタートを防ぐために守備側選手がボールの近くにいる場合、レフリーは「ボールから離れましょう」と声掛けして選手に離れるように促します。この時もまだ、レフリーは笛を吹きません。
その後、キッカーから「壁の距離が近い」「もっと壁を下げてほしい」という申告があった場合「笛で再開にしますか？」と確認し、合意した時点で初めて笛を吹き、一旦ゲームを停止します。続けて、笛を持った手を高く掲げもう一方の手で笛を指で差しながら、「笛で再開しまーす！」と周囲に状況をアナウンスしてから、キッカーから壁を遠ざける操作をします。この時、キッカーが勝手にボールの再開位置を動かさないように横目でボールを見つつ、後ろ歩きで歩数で距離を測り壁を遠ざけます。
Q．フリーキックの壁はキッカーから何メートル離す必要がありますか？
A．8人制の場合、7mです。自分の歩幅だと何歩で7mなのか、家でメジャーを置いて測っておくとよいです。
Q．フリーキックの壁に攻撃側選手が並んでもいいのですか？
A．守備側チームが3人以上の選手で壁を作った場合、攻撃側チームの選手はボールが蹴られるまで壁から1m以上離れないといけません。2人以下の場合は本規則は適用されないので、攻撃側選手が壁に並んでも問題ありません。
Q．間接フリーキックが直接相手ゴールに入った場合、どうなりますか？
A．ボールがそのままゴールラインを割ってフィールドの外に出たとみなし、相手チームのゴールキックで再開します。
Q．間接フリーキック時、キッカーがわざと壁に向かってボールを蹴ろうとしています。注意したほうがいいでしょうか？
A．仮にゴールではなく壁に向かって蹴ろうとしている場合は危険行為ですが、通常、壁はゴールとキッカーの間に作られるので、ゴールに向かって蹴る＝壁に向かって蹴ることになるので危険行為にはなりません。
[スローイン]
Q．スローインが直接相手ゴールに入った場合、どうなりますか？
A．相手チームのゴールキックで再開します。
Q．スローインで他の選手が触れる前にスローワーが再びボールに触れた場合どうなりますか？
A．相手チームに間接フリーキックが与えられます。
Q．投げたボールがフィールド内に入らなかった場合はどうなりますか？
A．フィールド内に入らないとインプレーにならないため、同じ場所からスローインをやり直します。
[ペナルティキック]
Q．PKでキッカーがボールを蹴った後、誰も触れずに再度自分でボールに触れた場合、どうなりますか？
A．相手チームの間接フリーキックで再開します。キックしたボールがゴールポストに跳ね返って来て触った場合も2度蹴りとなります。
Q．PKでキッカーはボールを後ろに蹴ってもいいのですか？
A．ボールは前方に蹴られなければなりません。後方に蹴られた場合、相手チームの間接フリーキックで再開します。
[ペナルティマークからのキック(PK戦)]
Q．「ペナルティキック」と「ペナルティマークからのキック」は違うのですか？
A．「ペナルティキック」は、ゲーム中にペナルティエリア内で守備側選手に反則があった場合に与えられるキックで、「ペナルティマークからのキック」はPK戦のことです。
Q．PK戦の先攻/後攻はどのように決めるのですか？
A．PK戦を始める前に両チームのキャプテンを呼び、コイントスをして勝ったほうが先攻/後攻を選びます。
Q．PK戦ではどちらのゴールを使うのですか？
A．グラウンドコンディションや、キーパーから見て日光が眩しくないか、ゴール裏の状況などを見て、主審がどちらのゴールを使うか決めます。どちらも同じ条件の場合、両チームのキャプテンを呼びコイントスで勝ったほうがどちらのゴールを使うか選びます。
[コーナーキック]
Q．キッカーがボールを蹴った後、誰も触れずに再度自分でボールに触れた場合、どうなりますか？
A．相手チームの間接フリーキックで再開します。
[ハンド]
Q．ハンドの反則を取らない時は、どういう場合ですか？
A．ボールが肩に当たった場合、選手自身や近くにいた別の選手の頭または体(足を含む)から直接触れた場合、手や腕を用いて選手の体を不自然に大きくしていない場合、選手が倒れ体を支えるための手や腕が体と地面に間にあり、体から横または縦方向に延ばされていない場合、です。
[バックパス]
Q．バックパスにキーパーが手で触れた場合はどうなりますか？
A．間接フリーキックで再開します。ゴールエリア内で相手チームの間接フリーキックになった場合、キックの地点から一番近いゴールと並行のゴールエリアライン上から間接キックを行います(ゴールエリア内でフリーキックは行いません)。この場合、壁はキック地点から7m離すことができないため、ゴールライン上に並ぶことになります。
Q．バックパスになる場合はどんな場合ですか？
A．味方選手が意図的にゴールキーパーにボールを「キック」した場合(FKを含む)、味方選手がキーパーに向かってスローインした場合です。クリアボールがゴールキーパーの方向に転がっていった場合や、ヘディングでゴールキーパーに戻した場合はバックパスになりません。
[ゴールキック]
Q．ゴールキック時、キーパーの蹴ったボールがペナルティエリアを出る前に相手選手がペナルティエリアに侵入しました。問題ないでしょうか。
A．以前はゴールキックはボールがペナルティエリアを出た時にインプレーになりましたが、現在はボールが蹴られた時点からインプレーになりましたので問題ありません。なお、ゴールキックを蹴る時点では、相手チームの選手はペナルティエリアには入れません。
[ファウル]
Q．相手選手のユニフォームを手で引っ張っている選手がいます。反則を取ったほうがいいですか？
A．躊躇なく笛を吹いてプレーを止め、引っ張られたチームに直接フリーキックを与えます。同時に、引っ張っている選手を注意を促します。例外的に、引っ張られたチームが素早く大きなチャンスが作れる状況にある場合は、アドバンテージを見てプレーを続行します。次にプレーが停止した時に、引っ張っている選手に注意を促します。
Q．ペナルティエリア内で守備側選手の反則がありました。PKにしたほうがいいですか。
A．反則されたチームが素早く大きなチャンスが作れる状況にある場合以外は、躊躇なく笛を吹いてプレーを止め、PKを取ります。
Q．ハンドで相手チームの得点または決定的な得点の機会を阻止した場合、どうなりますか？
A．1発レッドカードで退場になります。キーパーがペナルティエリア外で手を使ってボールを扱った場合を含みます。
Q．ボールを持っている選手が相手選手の足に引っかかって転びました。反則を取ったほうがいいですか？
A．反則ではないので、そのままプレーを続行します。
Q．ボールを追ったキーパーと相手選手がペナルティエリア内で交錯しました。反則を取ったほうがいいですか？
A．ボールに向かってプレーしているのであれば反則ではないので、そのままプレーを続行します。
[その他]
Q．「用具チェック」とは何をすればいいのですか？
A．各選手に脛を叩かせて脛当て(レガース)を入れているか、足の裏を見させてスパイクの裏面がスタッド取替式になっていないかをチェックします。
Q．「飲水タイム」はどうやって取ればいいですか？
A．前半後半それぞれの時間の半分が過ぎた頃に、アウトオブプレー(できればベンチサイド側のスローイン、あるいはゴールキックの時。コーナーキックで飲水タイムを取ると試合の流れを切ってしまうので避ける)のタイミングで試合を停止して選手が給水します。必要に応じて主審・副審も給水します。ベンチと反対サイドの副審は、予めフィールド外の邪魔にならない場所に水筒を置いておきます。ボールは主審が持っておきます。飲水タイム中は選手はフィールドの外に出られませんので、ベンチがライン上に水筒を並べてそれを取って給水します。また、飲水タイム中はベンチから指示を出すことはできません。飲水タイムの時間は1分で、アディショナルタイムとして追加します。
Q．ゲーム開始前にコイントスで当たったチームが陣地を選ぶのですか？
A．以前はそうでしたが、現在はコイントスで当たったチームが自チームボールでのキックオフを選ぶか、陣地を選ぶか選択できます。